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 PRA装置は、今から約100年前の1900年の初頭、アメリカ・スタンフォード大学医学部の病理学教授であり、内科医でもあったアルバ−ト・エイブラムス(Dr. Albert Abrams・1863〜1924年)が、腹部打診法の研究で発見したERA現象(エイブラムスの電子反応・Electronic Reaction of Abrams)を基本原理とする装置で、人の認識機能にともなう生物的反応を手掛かりに製作されたバイオセンサーシステムです。





アルバート・エイブラムス
 アルバート・エイブラムスは腹部打診法の研究を進める中で、「特定の症状は、腹部の特定の箇所の打診音の変化として現れる」ことを発見、腹部打診法に基づく診断法を確立しました。
 エイブラムスは、これらの発見をもとにさらに研究を進め、
(1) 病理学的標本を体に接触させるだけで、症状と同様の反応が腹部打診音の変化に現れる。
(2) 寝たきりの患者と健康な助手を導線で結ぶと、健康な助手の腹部打診音で、寝たきりの患者の診断ができる。
(3) 結んだ導線の間に複数の可変抵抗器を接続すると、腹部打診音の変化に基づき、病気や症状に固有のダイヤル数値が特定できる。
(4) 患者の一滴の血液でも同様のことができる
(5) 硫酸キニーネを手に持たせて腹部打診音を取ると、マラリアの打診音になり、マラリア患者の血液と硫酸キニーネ1〜2粒を一緒にして腹部打診音を取ると、マラリアの打診音が消える
 等、臨床上貴重な多くの発見をしました。




 エイブラムスは、彼が「電子反応」と呼ぶこれら一連の発見から、
『病気にかかった組織の細胞から出る未知の波動1)が、健康な人体によって感受
 (受信)、記録され、それらの波動が健康な人体の組織の性質を変える。』
『マラリアとか梅毒にかかった組織が放射する波の性格を変えることのできるよ
 うな、無線放送にも似た波動放射器械を考案することができるのなら、キニー
 ネとか水銀剤と同じように、効果的にそうした波動を相殺できるだろう。』
『分子内逸脱(=Intra-molecule Aberration)と考えているもの(病原)を矯
 正し、こうしたことが起こることをも防いでくれるような力が存在する。』
『病気は細胞起源のものだとする昔ながらの理論は、時代遅れで廃棄されなけれ
 ばならない。細胞の分子組成が構造的変化を受け、特に電子の数と配置が変化
 をこうむるので、その特徴的影響が後になって顕微鏡で細胞の病気となって見
 えるようになるに過ぎない。』
(以上、植物の神秘生活:Peter Tompkins/Christopher Bird:工作舎より)
との考えを持つに至り、病気を物質由来とする従来の医学に対して、物質以前の未知なる波動を対象とした医学を提唱するようになりました。
 エイブラムスは、腹部打診法の研究で発見した様々な現象を基礎に装置を制作、診断と治療に多くの成果を上げることに成功、1916年それらの成果を「診断と治療の新しい考え方」(=New Concepts Diagnosis and Treatment)2)として発表しています。
1) ここで言う「未知の波動」については、エイブラムスの発見以来100年たった現在も解明されていません。しかしながら、その後の理論物理学の進歩により、「あらゆる現象は非物性秩序の相互作用の結果である」ことが解明され、エイブラムスの言う「未知の波動」も、局在する物質の空間を伝わる現象としてではなく、非局在、つまり物質や空間が存在しない非物性レベルの現象として理解するべきではないかとの考え方に変わってきています。当研究所では、すでに述べてきているように、これを「非物性レベルのエネルギー現象」としています。
2) 残念ながら、エイブラムスが発見したこれらの現象は、現代科学の視点からは理解しがたい現象であり、エイブラムスを支持する多くの賛同者や、有効な症例が多数示されたにもかかわらず、当時のアメリカ医学会では否定される結果となってしまいました。「生体反応には、物質を媒体とした物理化学的な反応が起きる以前に、未知の波動に基づく何らかの生理的な反応がある」との考え方は、「未知なる波動」の存在が確認できない以上、否定されてしまうのも無理のないことで、これから100年経った現在も、その状況には変わりがないと言えます。




 エイブラムスが発見した「生体反応には、物質を媒体とした物理化学的な反応が起きる以前に、未知の波動に基づく何らかの生理的な反応がある」と同様の現象は、様々な代替療法の中にも見ることができます。
 例えば診断法では、大村恵昭医学博士が開発された「バイ・ディジタルOリングテスト」3)を挙げることができます。臓器の異常や、薬剤や食品の適・不適の判定を、被検者の指の筋力の変化で判定する診断法で、薬を飲む前に(=物質を媒体とした物理化学的な反応が起きる以前に)、指の筋力の変化で(=未知の波動に基づく何らかの生理的な反応で)判定するというように、判定に際して捉える生理的な反応が、指の筋力の変化か、腹部打診音の変化かの違いはあるものの、Oリングテストとエイブラムスの発見とは、その本質においては同様の現象を背景とした診断法であるといえます。
 治療においてもエイブラムスと同様に、物質以前の未知なる波動を対象とした医療として、中国医学やアーユルベーダをはじめ様々な伝統医療がありますが、これらも、それぞれ生命観、身体観、病理観に違いがあり、治療法も個々に違いがあるとはいうものの、物質以前の未知なる波動(気や生命エネルギーの働きなど=非物性レベルのエネルギー)を対象としている点においては共通していると言えます。PRA療法の研究の中で、「気功治療」との比較検討が行われており、診断や治療の手法に多くの共通点があることが確認されています4)
 ホメオパシー療法とも、いくつかの共通点が見られます。ホメオパシーで処方されるレメディは、治療しようとする病気と同じ症状を発生させる物質を、希釈、振盪を繰り返し、理論的には原物質が1分子も存在しないと考えられるレベルまで希釈したものをレメディとして処方しています5)
 このレメディの処方に際して、ホメオパシー療法では、治療しようとする病気と同じ症状を発生させるレメディを処方していますが、これはPRA療法でも同様の考え方をしていて、治療のために処方、入力する同調コードは、病気や症状の同調コードをそのまま処方しています。
 ホメオパシーのレメディに限らず、PRA療法やその他の代替療法の中にも、物質的な根拠の無い治療法がいくつもあり、物性レベルの現象のみを対象とする現代医学の立場からは、「科学的に荒唐無稽」として否定されているのが現状です。また、治療効果の検証においても、物質的根拠が無く定量化できない現象の検証は難しく、非物性レベルの治療法の検証に際して、従来の検証法では、物質的根拠のないものは「プラセボ(偽薬効果)」として一括りに処理される結果となっています。
 エイブラムスが唱える「生体反応には、物質を媒体とした物理化学的な反応が起きる以前に、未知の波動に基づく何らかの生理的な反応がある」との見解を、「あらゆる現象は非物性秩序の相互作用の結果である」との観点から見つめ直し、非物性レベルの治療法の検証方法を多角的に再検討することが必要であるといえます。
3) 図説バイ・ディジタルO-リングテストの実習:大村恵昭著/医道の日本社
4) QRSを用いた生体共鳴療法における気の認知について−気功治療との比較検討−
中村元信、万井正章、堀尾保次、小笠原耕 (人体科学、14-(2):17-242005)

5) これは物質レベルの現象としては理解できる現象ではなく、そのため日本医師会は、ホメオパシーのレメディには物質的な根拠はなく、科学的に荒唐無稽であるとして公式に否定しています。ホメオパシー療法は、「あらゆる現象は非物性秩序の相互作用の結果である」との観点から見直さなければ理解できないのではと考えています。





ルース・ベイマー・ドラウン
  エイブラムスによるERAの発見の後、その弟子のルース・ベイマー・ドラウン(Ruth Beymer Drown・アメリカカイロプラクター・1892〜1963年)らにより、これを原理とする装置(Homo-Vibra Ray Instrument=放射同調装置)が完成、この装置が現在のPRAの原型となっています。
 ドラウンの装置は、アメリカをはじめヨーロッパに普及、臨床で多くの成果を上げることに成功しましたが、アメリカ国内では、ドラウンの装置には物理的な根拠が無いとの理由から、FDA(アメリカ食品医薬品局)はこれを否定しています。しかしながら、その臨床成果に注目する多くの治療家達により、ドラウンの装置は様々な改良が加えられ、名前を変えてアメリカ西海岸を中心に普及し、1980年代の後半には、その中の一つが、MRA(Magnetic Resonance Analyzer)として日本に紹介されています。
Homo-Vibra Ray Instrument






中村國衛 医学博士
 1990年代の始め、アメリカ西海岸から持ち帰った設計図をもとに、中村國衛医学博士(北里大学・分子生物学助教授・内科医/1939〜2010年)を中心とする技術者達により、現代医療の臨床現場での使用に耐えうる装置の完成を目指して、試作、研究が進められ、1995年、PRA―NK型(当時は、QRSと名付けられていました)が完成しました。その後、いくつかの改良が加えられ、現在の仕様となっています。国外では、中国、韓国、台湾、マレーシア、オーストラリアなどに普及していて、中国では2003年、医療器としての輸入許可を取得しています。
 現在、PRA−NK型装置の医療分野での応用研究は一般社団法人PRA臨床応用研究会が、物性分野での応用研究は当社が実施しております。
1995年 PRA(QRS)試作器完成
講習風景




 「生体反応には、物質を媒体とした物理化学的な反応が起きる以前に、未知の波動に基づく何らかの生理的な反応がある」との発見をもとに、その生物反射6)に伴う生理的反応を手掛かりに設計、制作された装置がエイブラムスやドラウンの装置であると言えます。現在のPRA装置においても、エイブラムスやドラウンの装置とは対象とする生理的反応に違いがあるものの、その設計の基本的な考え方においては変わりがありません。
 PRA装置には2つの回路部があり、一つは、この未知の波動(非物性エネルギー)に対しての体の生理的な反応(PRAの場合は皮膚の電気抵抗及び筋力の変化)を手掛かりに設計された回路部(PGR回路7))であり、いま一つは、装置の操作を行うコンピューター回路部及び反応検出プローブ操作に伴う皮膚の電気抵抗及び筋力の変化を音の変化として発信する音源回路部との電気回路部からなっています。
 PRA装置を力学的にあるいは電磁気的に解析しようとの試みが失敗に終わっているのは、ここに理由があります。本装置の機能の主要回路部であるPGR回路は、力学的あるいは電磁気学的法則に基づいて設計された回路ではなく、エイブラムスが発見したERA現象を基本とする回路部であり、未知の波動(非物性エネルギー)に対しての体の生理的な反応を手掛かりに設計した回路であるからです。エイブラムスの装置以後、装置には様々な改良が加えられ現在に至っていますが、装置の改良の手掛かりとしているのは、すべてはこの体の生理的反応の確認が基本となっています。
 既存の計測器では捉えることのできない未知の波動(非物性エネルギー)を、唯一感知できる人の体の反応を手掛かりに設計、開発された装置がPRAであり、PRA装置が「人の認識機能と体の反応を利用したバイオセンサーシステムである」と言われる所以です。
 エイブラムスが発見したERA現象や同種の現象を追及していく過程で、「人は対象を認識することで、対象となるものの非物性エネルギーを捉え、体は無自覚のうちにこれに反応している」ことが分かってきました。今後はさらにこの現象をより詳細に追及するとともに、本装置のさらなる改良のため、
(1) 人の体の反応(生物反射)をより有効に引き出すためのシステムの研究と開発。
(2) 生物反射に伴う微弱な生理的反応を的確にとらえるための技術的な研究と開発。
に取り組んでいきたいと考えています。
 なお、装置の名称:PRA−NK型は、PGR回路を主体とした装置であるとの意味でPRA(Psychogalvanic Reflex Analyser/精神電流反射分析器)とするとともに、装置の開発者である中村国衛医学博士の頭文字を頂きNK型としています。
6) 「単一の生命体としての細胞が持つ生命維持のための最も原始的かつ根元的な感知機能」である原始感知機能に基づく体の生理的な反応を指します。この生理的な反応は、個々の細胞が持つ根元的な感知であることからその感知及び反応は全身的であり、感覚器官に基づく感知でないことから無自覚であり、その機能の目的(生存)から考えて瞬間的な反応であることから特に「生物反射」と呼んでいます。人の場合、この生物反射に基づく生理的反応として様々なものが発見されていますが、PRA装置では「生体インピーダンスの変化及び筋力の変化」が対象となっています。
7) PGR回路(Psychogalvanic Reflex 回路):力学的、電磁気的法則性に基づいて設計された回路でなく、人の意識に伴う生物的反応(生物反射)を手掛かりに設計された回路部のことであり、エイブラムスが発見したERA現象が基本となっています。生物的反応(生物反射)の対象が意識の指向性に基づくことから、これを精神電流反射と呼び、これを手掛かりに設計された回路との意味でPGR回路と呼んでいます。






PRA装置理解のために





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