もっとも、それぞれ個別の現象としては、これら不思議な現象の背景となっている「非物性秩序の相互作用」について、何らかの定量化の手段(理論と計測器)が発見されれば、数学的手法を駆使して解明が進められていくのでしょうが、それが発見されない限り、これらの現象は、科学の対象外として無視されるか、ひどい場合には、「あり得ない」こととして、現象そのものの存在が否定されることになってしまいます。 |
この様に、これら不思議な現象を解明し理解するには、今後の物理学の進歩を待たなくてはならず、今のところ、これらの現象を確認、検証するすべは無いのですが、ただ一つ例外として、範囲は限定されるとはいうものの、私たちが直接その存在を確認し、検証できる方法があります。
それは、私たちの体の反応を手がかりに確認、検証するという方法です。私たちが私たちの体をどの様に考えていようとも、私たちの体も非物性秩序そのものであり、『無限に織りなす非物性秩序の相互作用の世界』において、自らの生命維持に影響を与えるあらゆる非物性秩序との間で相互作用を繰り返しています。
これらの非物性秩序が、科学的にその存在が確認されているかいないか等に関わりなく、私たちの体は、これら非物性秩序との間で相互作用を繰り返し、その結果が、様々な生理的反応となり、目に見える現象となって現れてきます。その反応は、機能が特化した細胞の個別の反応であったり、全身的な反応であったりと様々ですが、私たちが確認できる生理的反応、変化となって現れてきます。
そしてこれらの生理的反応の中から、様々な不思議現象(科学的に存在が確認されていない非物性秩序の相互作用)に対応して現れる生理的反応や変化を見つけ出し、それを観察(確認)することで、対象とする不思議現象の存在や、それが体に与える影響等を判定、確認することが可能になります。
例えば、その具体的な例として、現在、臨床で応用されているOリングテスト1)やキネシオロジーという手法があります。Oリングテストでは、対象物(薬)の効果や副作用を診るために、被検者が片方の手で対象物(薬)を握り、もう片方の手の指でOリングを作るとともに、検者がその指の0リングを開閉、被検者の指の筋力の変化で、対象物(薬)の被検者の体に与える影響の良し悪し(=作用、副作用)を判断しています。キネシオロジーの場合は、横に伸ばした腕の筋力の変化を診ます。
対象物を握るだけで、何故、指や腕の筋力に変化が現れるのか。そこにはどんな物理的な作用が働いているのか。現代科学にその答えはありません。しかしながら、その有効性は、薬剤の処方にOリングテストやキネシオロジーを実施する多くの医師により確認されています。
この他、古くからある手法では、簡単な道具を使用するダウジングという手法があります。振り子や金属棒を使って、地下水脈や地下鉱脈を探り当てる手法で、探索者が水脈や鉱脈の位置を体で感じ、その結果が無自覚な腕の運動となって現れ、振り子が回り、あるいは金属棒が振れるという現象が起こると考えられています。これも探索者が何を感じ、何故、無自覚な腕の運動となって現れるのか、Oリングテスト同様、現代科学にその答えはありません。
Oリングテストもダウジングも、現代科学の視点から見ると、到底ありそうもない不思議な現象ということになるのですが、それぞれの手法が、指の筋力の変化や、無自覚な腕の運動という具体的な生理的反応に基づいての判定であり、いずれの反応も、『無限に織りなす非物性秩序の相互作用の世界』における非物性秩序としての体と、非物性秩序としての薬や水脈、鉱脈との相互作用の結果であるとの観点から見れば、さほど不思議なことではありません。
この様に、非物性秩序の相互作用の結果としての体の生理的な反応を利用して、従来の常識ではあり得ないと思われていた様々な不思議な現象を確認、検証することができるようになります。Oリングテストや、キネシオロジー、ダウジングなど、それぞれどのような生理的反応を指標とするかによって手法に違いが生まれますが、その本質は同じものだと言えます。